通関士 合格体験記 O.Tさん 神戸市須磨区 30代 男性
(貿易実務C・B級対策講座、通関士総合講座(早期スタートパーフェクトコース)他、以降独学)
私の合格体験記
私は今年、通関士試験を4回目の受験でやっと合格しました。
振り返ると本当に長く、時には諦めそうになることもあり、悔しい思いをしたこともありましたが、この通関士試験を通じて様々学ぶことができたので、通関士受験の長い年月も無駄ではなかったと感じました。
★ 一回目:2011年度 通年講義を受講 当年1月から勉強開始
平日は1時間、休日は最低2時間程度
試験結果:業法 合格点 / 関税法等 合格点 /実務 不合格 1点足らず
★ 二回目:2013年度 8月からの講義を受講
8月から平日30分 休日1時間 勉強
試験結果:業法 合格点 / 関税法等 合格点 /実務 不合格 1点足らず
★ 三回目:2014年度 独学(2度模擬試験の受験)
8月から平日30分 休日1時間 勉強
試験結果:業法 合格点 / 関税法等 合格点 /実務 不合格 2点足らず
★ 四回目:2016年度 独学(模擬試験無)
8月から平日30分 休日1時間半 勉強
験結果:業法 合格点 / 関税法等 合格点
/実務 合格(輸入課税価格未加算の救済措置で合格)
6年間も勉強していると、様々思うことは多く、その一つ一つを書き出すと長くなりそうなので、4回目受験の勉強をしている中で気付いた大事なことを2点だけ書きたいと思います。
●自分の回答に明確な根拠を持ち、間違えたらその内容をノートに残しておく。
自分で決めた制限時間の中で、一問一問を丁寧に解き、必ず明確な根拠を持って回答すること。
中途半端に回答して間違っていたらまだ良いのですが、逆にあってしまうと必然的にその次に同じ問題が出てきた場合、間違える可能性があります。
間違っていたら一問一問なぜ間違っていたのかテキストを見ながら反芻し、自分の言葉で間違リストを作るようにしてください。
そうすれば、自分のわかっていないことが、どこなのか的確になると思います。
テキストを読めば、間違えた根拠が書かれていると思いますが、それに線を引かずに、ノートに自分が理解できる内容で書きながら、声に出して読んでください。
時間がかかるように思いますが、実はこちらのほうが的確で頭に入りやすく、復習する時も便利です。
●小さなミスを大事にする。
僕は実務の申告問題や計算問題で、うっかりミスが多かったのですが、4回目の受験勉強時でも途中までは、少し注意したらなんとかなるから大丈夫と勘違いしていました。
この考え方は、実は非常に危険で、不合格の温床と痛感しました。
1点、2点が合否をわける実務の試験では、この小さなミスをいかになくすかが大事ですが、小さなミスを侮ると必ず次回も同じミスを起こします。
必ずそのミスがなぜ起こったのか根本的に考える必要があると考えました。
僕の場合、大雑把な性格と思い込みで考える習慣が原因だと考えましたが、勉強時だけ意識しても改善しないので、普段の仕事や生活の中でも丁寧に整理をしたり、細かな作業を意識的にするようにしました。
この習慣の改善は、不思議と試験にも活きて、そのおかげで得点に結びついた問題もありました。
最後に正直な話をすると、通関士試験は一年目で簡単に突破できると軽く考えていました。
事実一年目の勉強時はそれだけ時間をかけたし、客観的にも成績も格段に良く、そしてよく勉強していたと思います。
その思いがあっただけに、不合格の知らせを聞いたときはショックで、悔しかったことを今でも覚えています。
ただ今になって振り返ると、人生の中で長い時間をかけて通関士試験の勉強ができて心から良かったと思います。それは、ずっと挑戦していれば必ずゴールがあることを確信できたことです。
もし僕と同じように複数年受験に挑戦している方がいれば、心の底から続けて頑張ってほしいと思います。
一年目で合格するのも勿論素晴らしいことですが、不合格でも続けて挑戦していく中で、きっと一年目で合格した人には味わえない何かを学べると、僕は信じています。
苦しい時もあると思いますが、時間の許す限り精一杯頑張ってください。
先生には貿易実務資格の勉強から始まり、長い間本当にお世話になりました。今回は仕事の都合で受講できませんでしたが、1年目の通年講義で基礎ができたおかげで今回の合格につながったと思います。本当にありがとうございました。
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